在庫管理をシステム化することで、コスト削減や効率化に繋がったり、クラウド型システムが低コストなことから、導入に向けて本格的に検討したいと思っているもののよくわからないことが多くて後回しになってしまいる。こんなことはありませんか?
今回は、クラウド型システムの中でも、在庫管理におすすめのシステムを4つを各ポイント別に比較しました。それぞれの特徴や違いがわかることで選びやすくなると思いますので、在庫管理にクラウド型システムを導入する前に、是非ご一読ください。
おすすめのクラウド型システム4選
「クラウド型システム」は、オンライン上のサーバーで提供されているシステムを、インターネットを介して利用します。インフラ環境の整備の必要なしに低コストで利用でき、トラブルもスムーズに解決できる特長があり、近年利用が増えている分野です。在庫管理が可能なクラウド型システムを4つピックアップしました。
名称 | 提供元 |
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クラウド型生産・販売システム 「鉄人くん」 |
株式会社 ビジネス・インフォメーション・テクノロジー |
クラウド型販売管理・在庫管理システム 「アラジンクラウド」 |
アラジンオフィス |
富士通コワーコ株式会社 「クラウド型間接材調達支援サービス」 |
富士通コワーコ |
倉庫管理システム 「Connected Linc」 |
株式会社コネクテッド |
気になるポイント
在庫管理にシステムを導入する際に、気になるポイントを5つあげ、情報を抽出しました。
- 対応分野
- 機能/特長
- コスト
- 導入/運用
- サポート
各システム別のまとめ
1.クラウド型生産管理システム「鉄人くん」
クラウド型生産管理システム「鉄人くん」 | |
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対応分野 | 製造業専門 |
機能/特長 | 納期管理 工程管理 在庫管理 外注管理 図面管理 見積り管理 ガントチャートをすべて管理 |
コスト | 月3万円~ IT補助金を活用可能 ※要件を満たす中小企業・小規模事業者様が補助金交付対象。 |
導入/運用 | 最短1日 データ移行がある場合は、別途時間が必要 |
サポート | 24時間 365日 |
クラウド型生産管理システム 「鉄人くん」の最大の強みは、”製造業専門”な点です。倉庫だけでなく製造工程すべてに在庫管理を適応でき、部品や材料も管理できます。
またコスト面についても、3万円から導入が可能。そのうえ、条件を満たせば導入費用の2/3(最大450万円)が補助してもらえる(※)のも嬉しいポイントです。
また、データ移行を自社で行えば、システム使用開始まで最短1日。運用後も24時間、365日のサポートが受けられ、トラブルにも即時対応してくれます。
※経済産業省が実施する「IT導入補助金2021」の低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)として補助金対象のITツールに認定
2.クラウド型販売管理・在庫管理システム「アラジンクラウド」
クラウド型販売管理・在庫管理システム「アラジンクラウド」 | |
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対応分野 | あらゆる業種・業態の中堅・中小企業向け |
機能/特長 | ・セット品管理 ・在庫管理帳票 ・入出庫管理 ・イージーオーダーで柔軟にカスタマイズできる |
コスト | 大手企業向けのカスタマイズ製品に比べ低コスト |
導入/運用 | 導入実績5000社の「アラジンオフィス」のノウハウをもとに システム打ち合わせ、運用打ち合わせを経て運用 |
サポート | コールセンター応答率98.3% 「営業・窓口」「SE・設計」「運用・指導」「ネットワーク」の各部署の 担当者が、専用チームを組みチームサポート |
クラウド型販売管理・在庫管理システム 「アラジンクラウド」は、導入実績5000社 の「アラジンオフィス」のノウハウをイージーオーダー型にしたシステムです。中堅・中小企業でも導入を検討できる「高性能」「柔軟性」「コストパフォーマンス」 を兼ね備えています。
基本的に担当者が決まっていて、専用チームでサポートしてくれるのも頼もしいところ。
各業界特有の商習慣に対応し、ユーザーリピート率は98.4%を誇ります。
3. 富士通コワーコ株式会社「クラウド型間接材調達支援サービス」
富士通コワーコ株式会社「クラウド型間接材調達支援サービス」 | |
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対応分野 | 間接材 |
機能/特長 | ・オフィス用品や備品などの購買をクラウドサービスへ一元化し 調達費用や業務費用を削減するサービス。 ・発注代行(有償) ・支払い明細通知(有償) ・検収・請求照合(有償) ・在庫管理(有償) ・見積り取次(有償) ・支払い業務代行(有償) |
コスト | ・導入費用は利用規模、拠点数により異なる。 ・専任コンサルタントがデータ分析から見積もり支援まで実施する コスト削減コンサルティングサービスを提供。 ・購入費用削減だけに留まらず、購買に関わる業務工数の削減を、 実行まで導く成果報酬型間接材コスト削減支援サービスで 支出削減をサポート |
導入/運用 | 現場の実情に合わせ、最適な調達ルール、業務プロセスの改善、 購買品目の統制方法など、これまで1,700社に導入したノウハウを活かした 導入サポートを提供 |
サポート | 支出削減のポイントを「見える化」する4つのレポートを提供 継続的な年間総費用の削減、効率化推進をサポート |
富士通コワーコ株式会社 「クラウド型間接材調達支援サービス」は、本社、各拠点におけるオフィス用品や備品などの購買をクラウドサービスへ一元化することにより、調達費用や業務費用を削減するサービスです。
親会社である富士通の強みを生かして、物品の購入もできます。また、導入時から運用後まで、コンサルタントが購入費用削減に導くサービスがあるのが特長です。
4.WMS(倉庫管理システム)パッケージソフトウェア「Connected Linc」
WMS(倉庫管理システム)パッケージソフトウェア「Connected Linc」 | |
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対応分野 | 倉庫 |
機能/特長 | ・伝票別ピッキング、トータルピッキング、マルチピッキング等に 柔軟に対応可能 ・最短の作業導線で誘導 ・ロケーション指示機能で日付、ロット間違いを防止 ・データ連携 ・トレーサビリティ ・見える化 |
コスト | 問い合わせ |
導入/運用 | 問い合わせ |
サポート | 問い合わせ |
WMS(倉庫管理システム)パッケージソフトウェア「Connected Linc」は、クラウド販売管理・在庫管理・倉庫管理の現場における様々な問題点や課題の解決をサポートします。
倉庫と銘打っていますが、倉庫以外にも運用実績があり、カスタマイズも可能のようです。詳細は問い合わせて確認してください。
対応分野の比較
名称 | 対応分野 |
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鉄人くん | 製造業専門 |
アラジンクラウド | あらゆる業種・業態の中堅・中小企業向け |
富士通コワーコ | 間接材 |
Connected Linc | 倉庫 |
現在、提供されているクラウド型在庫管理システムは、それぞれに得意分野が違います。
製造業と、業種を設定している「鉄人くん」。間接材と、取り扱い品目を設定している「富士通コワーコ」。倉庫という、仕事の内容を設定している「 Connected Linc 」。あらゆる業種の中堅・中小企業向けとうたっている「アラジンクラウド」と、対象の設定の仕方も違います。
そこで、分かりやすいように図にしてみました。あなたの職場にピッタリの製品があるかもしれません。
機能や特徴での比較
機能/特長の詳細については、各システムの項目を参照してください。ここでは各システムの違いがわかるカスタマイズの自由度について比較しました。
プログラムの自由度は「富士通コワーコ」「 Connected Linc 」が最も高いです。
「鉄人くん」は、一部カスタム可能、「アラジンクラウド」はイージーオーダー型に設計されており、コスト面とのバランスを取っています。
どこまで自由度が必要かは、コスト、導入スピードにも関連しますので、よく検討すべきところです。
コストの比較
導入費用は、カスタマイズ費用の必要ない「鉄人くん」が最も低いと考えられます。「鉄人くん」は、支給対象に要件はありますが、 IT補助金の活用が可能なのも魅力です。
ただし、「富士通コワーコ」には コスト削減コンサルティングサービス、成果報酬型間接材コスト削減支援サービス が提供されていますので、長い目で見ればコスト削減が効率的に図れるようです。
※Connected Linc については情報がないため、比較対象としません
導入・運用の比較
名称 | 対応分野 |
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鉄人くん | 最短1日 データ移行がある場合は、別途時間が必要 |
アラジンクラウド | 導入実績5000社の「アラジンオフィス」のノウハウをもとに システム打ち合わせ、運用打ち合わせを経て運用 |
富士通コワーコ | 現場の実情に合わせ1,700社に導入したノウハウを 活かした導入サポートを提供 |
導入までのスピードは、担当者との打ち合わせのない「鉄人くん」が最も早いです。
「アラジンクラウド」、「富士通コワーコ」は、カスタマイズのできる製品なので、打ち合わせの時間がかかりますが、他社の実績から培ったノウハウを利用して、自社にあったシステムをつくれるのが魅力です。
※Connected Linc については情報がないため、比較対象としません
サポートの比較
名称 | 対応分野 |
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鉄人くん | 24時間 365日 |
アラジンクラウド | コールセンター応答率98.3% 「営業・窓口」「SE・設計」「運用・指導」「ネットワーク」の各部署の 担当者が、専用チームを組みチームサポート |
富士通コワーコ | 支出削減のポイントを「見える化」する4つのレポートを提供 継続的な年間総費用の削減、効率化推進をサポート |
製造業では、365日稼働という業種も珍しくありません。「鉄人くん」は製造業専門というだけあって、”24時間365日”サポート。これなら”トラブルが起きて連絡したら休みだった”という、気落ちする状況をつくらないでしょう。
「アラジンクラウド」は、いつもの担当者がチーム制でサポートしてくれるのが魅力。
「富士通コワーコ」は、”「見える化」レポート”が定期的に提供されるので、費用削減、効率化に役立ちます。
まとめ
今回は、在庫管理に使えるおすすめのクラウド型システムについて、5つの気になるポイントで比較しました。
ニーズにあった在庫管理のクラウド型システムでコスト削減や効率化の実現に向けて、この記事が参考になれば幸いです。